詳細: 40年代、50年代、60年代のポピュラー軽音楽の作曲家、編曲家、指揮者として、パーシー・フェイスは間違いなく最高峰の一人と言えるでしょう。直感力と革新性に富んだ彼は、指揮棒を画家の筆のように、そしてオーケストラをパレットのように使い、鮮やかな音楽の絵画を描き、ポピュラー録音音楽の様相を一変させました。107曲を収録したこの包括的なコレクションは、1944年から1959年にかけてデッカ、マジェスティック、そして最も有名なコロンビア・レーベルでの彼のキャリアを辿るものです。彼自身のオーケストラや合唱団だけでなく、数多くの大物ボーカリストとの録音においても、フェイスのオーケストレーションが大きな役割を果たした、彼独自の編曲と指揮の技巧が光ります。これらのボーカリストたちのレコードの成功は、しばしばフェイスの編曲によるところが大きかったのです。これは、これまでその作品が当然受けるべき注目をあまり受けてこなかった熟練の演奏家への価値あるトリビュートであるだけでなく、戦後の偉大なポピュラー音楽を徹底的に探求する、エンターテイメント性の高い作品でもあります。