詳細: 1970年代にイタリアから登場した実験音楽グループの中でも、最も独創的で印象深く、高い評価を得ていたピッキオ・ダル・ポッツォは、定番の「Recommended Sampler」にも初期から招待されており、RIOがもう1年存続していれば、そして誰もその存在に気付かないうちに解散していなければ、RIOにも参加していたでしょう。この10年間、このレコードは日本で短期間再発されましたが、その後再び姿を消しました。私たちはこの度、リマスターを行い、本来あるべきパブリック・ドメインに戻しました。ザッパの影響はあるものの、ピッキオは誰の模倣でもなく、独特で高度な作曲スタイルを持ち、その時代を先取りしていただけでなく、現代にも通じるサウンドを奏でています。ジャズのフレージングやソロを伴うリフを排し、非常に洗練された構成のこのレコードは、音色、ダイナミクス、テンポ表現に細心の注意を払い、最小限の楽器演奏で最大限の音楽効果を実現しています。シンプルに聴こえながらも、聴くたびに変化する奥深い複雑さが感じられます。多くのアイデアが実験的というよりは、繊細に展開され、まさに一発ものの傑作と言えるでしょう。