詳細:一言で言えば、Rhino Bucketのサウンドはボン・スコット時代のAC/DCと全く同じで、バンドはそれを一切否定していません。さらに、単なる盗作と簡単に片付けられてしまうようなサウンドも、Rhino Bucketの大胆な無関心と、時に素晴らしい楽曲の数々によって、オリジナルの傑作への賛歌へと昇華されています。また、ロック史に残るほど独創的で奇抜なバンド名の一つを生み出した点でも、彼らは高く評価されるべきです。1987年にカリフォルニア州ヴァン・ナイズで結成されたRhino Bucketは、AC/DCの荒削りな3コード・ブギーを完璧に再現し、Repriseから2枚のアルバムをリリースし、好評を博しました。その中には、映画『ウェインズ・ワールド』でマイク・マイヤーズが起用した「Ride With Yourself」も収録されています。 3枚目のアルバムとなる自主制作アルバム『Pain』では、元AC/DCのスキンパウンダー、サイモン・ライトを起用したが、翌年ついに解散。2006年、ライノ・バケットはブライアン・“ダメージ”・フォーサイス(キックス)をギターに迎え再結成。その結果生まれたのが、12年以上ぶりのアルバム『And Then It Got Ugly』だ。バンドはデビューアルバムのプロモーション以来初めてヨーロッパを訪れ、アルバムのリードトラック「Welcome To Hell」はダーレン・アロノフスキー監督の受賞歴のある映画『レスラー』で使用された。10年と2枚のスタジオアルバムをリリースした後も、再結成したライノ・バケットはツアーを続け、アメリカとヨーロッパの満員のクラブやフェスティバルで演奏している。2017年には、エディ・スパゲッティ(スーパーサッカーズ)がプロデュースした、勇敢なブルーカラー・アンセム集『The Last Real Rock n' Roll』をリリースする予定だ。