詳細： No Mysteryは、この音楽とともに育った私たちにとって、懐かしい思い出を辿る高揚した旅となる。作品は、80年代にFMラジオを席巻した、アルバム志向のロックであることは間違いない。Cuaは独自のサウンドを持っていたが、音楽的な参照点としては、おなじみのNight Rangerや38 Specialの影響も感じられる（ちなみに、これは褒め言葉だ！）。南部風ロックが中心で、ロックポップバラード風の楽曲が少々混じっていたデビュー作とは異なり、No Mysteryは伝染するような一貫性がある。デビューアルバムと同様に、このアルバムのミュージシャンは、いわゆるオールスターキャストで、最も重要なのはギターのAlan Parson ProjectのIan Bairnsonだ。キーボードにはStrawbsのAndy Richardsが加わっている。デビューアルバムとのもう一つの顕著な違いは、The OutlawsのDavid Dixがロックナンバーでドラムをよりワイルドに演奏している点だ。あの男は確かにドラムを叩くのが上手い。『No Mystery』を決定づける要素の一つが、アルバムのオープニングを飾る3曲の物思いにふけるロックであることは、いくら強調しても足りない。Cuaにとって2曲目のチャート1位となった「He Lives In Me」、そして「One Way Out」、「Changed」は、いずれも素晴らしいソングライティングの証だ。ギターが激しく響くもう一つのサザンロック「The Power」は、後にフィル・ケイギーやシャガール・ゲバラのドラマーを務めたマイク・ミードが作曲した。