詳細： 2016年リリース。運命づけられていることもあるけれど、ロブ・イケスとトレイ・ヘンズリーにとって、デビュー・アルバム『Before The Sun Goes Down』がグラミー賞最優秀ブルーグラス・アルバムにノミネートされたことは、嬉しいニュースだった。そして『The Country Blues』のリリースで、二人はファースト・アルバムの強みを活かし、独自の音楽的対話をさらに高いレベルへと引き上げた。11曲を通して、ハンク・ウィリアムズの名曲「May You Never Be Alone」のように、失恋後の寂しさを歌った哀愁漂うテーマであっても、楽しさが溢れている。ソニー・ボーイ・ウィリアムソンの力強いブルース・シャウト「One Way Out」、マール・ハガードの後悔と決意が入り混じった「Won't Give Up My Train」、そしてオリジナル曲「Everywhere I Go」の洗練されたグラスグラスへと、その楽しさは続く。ウッド・ブラザーズから持ち込んだ「Never Can Pray Enough」の無頓着なファンクと、チャーリー・ダニエルズの「Willie Jones?」のサザン・ロックを巧みに織り交ぜた演奏が印象的だ。さらに、ペダル・スティールの巨匠バディ・エモンズへのトリビュートとしてイケスが書いた、ジャズの力作インストゥルメンタル「Biscuits And Gravy」、そしてグレイトフル・デッドへのオマージュとも言える「Friend Of The Devil」は、デュオのライブショーの定番曲となっている。このオーガニックなアプローチは、レギュラーのマイク・バブ（ベース）とジョン・アルヴィー（ドラム）に加え、ロン・ブロック、ヴィンス・ギル、オーブリー・ヘイニー、カール・ジャクソン、ショーン・レーン、アンディ・レフトウィッチ、ロビネラ、ジョン・ランドール・スチュワートといった選りすぐりのゲスト・インストゥルメンタル／ボーカル・アーティストとのレコーディング・セッションでも成功を収めた。