詳細：東ベルリンの地下室から最近発見された『1992』は、カルト的な人気を誇るドイツのスタジオ・プロジェクト、サダ・ボネールの90年代初頭の作品を集めた作品です。ブレーメンとニューヨークで制作されたこのアルバムに収録されている12曲は、レゲエ、アフロファンク、東洋音楽、そして官能的なドイツ人女性ボーカルといった特徴的なフュージョン・サウンドを、ニュージャズ、トリップホップ、ハウスといった未知の領域へと導こうとするグループの試みを捉えています。フランソワ・ケヴォルキアンのアクシス・スタジオで、著名なDJマティアス・ハイルブロンと共同プロデュースしたこの新作は、1990年代のレコードレーベルの基準からすると奇抜すぎると判断され、結局リリースされませんでした。それでも新鮮なサウンドを放つ『1992』は、過去、現在、そして未来のアウトサイダーたちに向けたポップミュージックを生み出すサダ・ボネールの才能をさらに示しています。