詳細:シーヘイヴンが二度と音楽を作れないかもしれないと思われた時期があった。2011年のカタルシスと荒々しさに満ちたデビューアルバム『Winter Forever』から、2014年の『Reverie Lagoon: Music For Escapism Only』――夜の焚き火を思わせるサウンドスケープの連続――へのサウンドの飛躍は、アンダーグラウンドシーンで注目を集めた。しかし、カリフォルニア州トーランスを代表する音楽的変幻自在のバンドにとって、後を継ぐことはほぼ不可能な状況となった。ライブ活動も散発的になった。2020年を迎える頃には、4人組は前作のリリースから5年以上が経過していた。ファンはバンドの終わりを恐れていた。シーヘイヴン自身も、時折そう感じていた。