詳細: LPレコード盤。オークランドを拠点とするインディーバンドによる2011年リリースのアルバム。『Sleep Talk』には、キム・フォーリーとルー・クリスティが60年代初頭に手に入れようと互いの目を引っ掻きむしりたくなるような、新曲12曲が収録されている。シャノンは「King of the Sea」のような曲では、ワンダ・ジャクソンとエタ・ジェイムスが最後の酒瓶を奪い合うかのように激しくも楽しく歌い上げ、その後「Tired of Being Bad」のような曲では、タミーズやシャングリラズ以来、これほどまでに優れた演奏は見られなかった、傷心した不良少女が善行を試みる姿を歌い上げる。バンドのギタリストであり、もうひとりのメインソングライター兼シンガーでもあるコーディは、前述のクリスティの、ささやくような、しゃっくりのようなローファイ・ガレージ版のような存在感を放つ。ガレージロックの簡潔さと攻撃性を、ルーが想像もしなかった方法で表現しながらも、きっと彼が気に入るであろう優しさと声域で表現している。