詳細: LPレコードプレス。デジタルリマスター版再発。ソニック・ユースの『Confusion Is Sex』は、当初はセルフタイトルのデビューアルバムに続く7インチシングルとして発売される予定だったが、バンドのファーストアルバムへと発展した。脳を抉り出すような、不協和音と混沌に満ちた、完全に破滅的な試みであり、SINクラブ付近で鎖を振り回すギャングから逃げるのに最適なサウンドトラックだった。これは1983年のニューヨークのサウンドであり、パンクたちが「トップ・オブ・ザ・ポップス」に出演するために顔と音を磨き始めたロンドンとは全く異なり、ジョージア州アセンズで形成され始めたカレッジラジオロックのジャングリーなルーツとも全く異なるサウンドだった。実際、この地球上で他に類を見ないサウンドだった。ウォートン・ティアーズによる荒削りな8トラック・プロダクションはダークで、キム・ゴードンが走り書きしたサーストン・ムーアの表紙イラストもダークで、リー・ラナルドによる裏表紙のフォトコラージュ、そして中面を飾るキャサリン・セレソールによるくしゃくしゃにコピーされた写真もダークだ。このアルバムは、ソニック・ユースがファーストEPから一歩前進したと言えるが、同時に、真の醜悪でローファイな原始性へと退化していると言えるだろう。ジャンクギターという骨抜きの武器とオルタネート・チューニングの導入は増え続け、各楽器の個性に合わせた楽曲も増えていった。特定の楽器が独特の唸り声を上げ、それが楽曲の核となる要素になり得ることをバンドは気づき始めた。ここにバンドの創造性の新たな爆発の入り口がある。ソニック・ユースEPの比較的クリーンなバズ感は、断片的で醜悪な音の塊をあちこちに吐き出すギターへと置き換わり、不気味なミニマルなベースラインと、荒々しくも抑制されたメトロノームのようなドラミングがそれを支えている。その対決的な姿勢は一部の批評家を遠ざけたかもしれないが、時を経て『Confusion』はソニック・ユースのディスコグラフィーにおいて真に独特の空気感と雰囲気を醸し出し、ムーアはバンドの白鳥の歌『The Eternal』と並んでこのアルバムを自身のお気に入りだと宣言するほどになった。