詳細:ニューヨーク・タイムズ紙が「アルトサックスの名手」であり「最先端の音楽思想家」と称賛したスティーヴ・レーマンが、長年にわたり活躍してきたトリオ編成で待望の新作をリリース。ベーシストのマット・ブリューワーとドラマーのダミオン・リードに加え、過去30年間で最も影響力のあるジャズ・ミュージシャンの一人、テナーサックス奏者のマーク・ターナーをスペシャルゲストに迎えている。その名の通り「The Music of Anthony Braxton」と題されたこのライブアルバムは、レーマンが初期の師の一人であるブラクストンの生誕80周年を記念し、ハード・スウィングな演奏で彼に敬意を表している。
レーマンは、革新的で妥協を許さない、生々しいパンチの効いた音楽を作り続けてきたキャリアを築いてきた。ロサンゼルスのETAで熱狂的な観客を前にライブ録音された本作では、巨匠ブラクストンの音楽領域外のミュージシャンたちと意識的に共演することで、レーマンはブラクストンの小編成音楽に新たな視点をもたらしている。レーマンの熱く感情を揺さぶる演奏とターナーの冷静なアーティキュレーションが魅力的な並置を見せ、ブリューワーの軽快な正確さとリードのスリリングな器用さに支えられたこのセットは、ブラクストンの創造力の幅広さを力強く物語る、衝撃的なセットに収められている。