詳細：スティーヴン・R・スミスは、修道士のようなソロ・レコーディングの手法をはるかに超えた壮大な音楽を作り続ける、極めて一貫性があり自立した作家です。『Olive』では、スティーヴン・R・スミスの唯一無二のビジョンと音楽性をより深く探求することができます。今回は、主に他者によるアンサンブル・アレンジメントを通して、このアプローチは近年彼が探求してきたものです。ホルンと木管楽器奏者によるマイクロ・オーケストラに加え、ケイト・ライト（Movietone、1000 Dawns）やイヴォンヌ・ソーンといった他のコラボレーターも参加しています。その驚くべき作品は、音響や音色だけでなく、空間の使い方においても、マーク・ホリスの同名ソロLPやジェラルド・バスビーの傑作『3 Women』のスコアを彷彿とさせます。 スミスはサウンドトラックのようなムードミュージックを様々な角度から探求してきたが、洗練された室内楽作品にも、ダークロックの要素がしっかりと感じられる。ローランド・S・ハワードやクライム・アンド・ザ・シティ・ソリューションといったオーストラリアのアーティストから影響を受けた、スミス特有の薄暗いポストパンクの要素が、洗練されたアレンジと融合し、彼の馴染み深くも情感豊かなサウンドを新たな空間へと押し上げている。