サバーバン・ローンズ - サバーバン・ローンズ(ビニール)
商品番号: 857661008797
詳細:ニューウェーブをすぐに思い浮かべるバンドをリストアップしているなら、サバーバン・ローンズはディーヴォ、トーキング・ヘッズ、B-52'sといったバンドと肩を並べるに値する。彼らは自身のレーベルであるサバーバン・インダストリアルから2枚のシングルをリリースした後、IRSレコードと契約し、1981年にデビューアルバムをリリースした。ジョナサン・デミがプロデュースしたミュージックビデオが「サタデー・ナイト・ライブ」で放映されたこともあり、バンドはカルト的な人気を獲得したが、残念ながらこのセルフタイトルアルバムが5人組にとって唯一のフルアルバムとなった。
サバーバン・ローンズの非対称的な美学は、共同ボーカルのスー・ティッシュによって体現されている。彼女の魅惑的なステージ上のペルソナは、子供っぽさと同時に恐ろしさも感じさせる。彼女独自のスタイルは、レーガン時代のぎこちなくも芸術的な女性シンガーを体現している。一方、フランキー・アンニュイ、ヴェックス・ビリングスゲート、ジョン・マクバーニーによる男性ボーカルは、戦後の南カリフォルニアの無限に広がるスプロール現象という蜃気楼を風刺的に描いている。
Suburban Lawnsのキャッチーさは、タイトなドラム演奏と緊張感のあるソングライティングによるものだ。「Anything」でのボーカルの掛け合いは、当時のLAの純粋なパンク・レーベルならどれからでも容易にリリースできただろう。一方、「Janitor」でのTissueの無表情な歌い方は、Lene Lovichに次ぐ最高の芸術的歌声へと昇華し、「Boom, Boom, Boom, Boom」と呟きながら核兵器による壊滅の可能性を示唆している。
7インチシングルやEPが主流だった西海岸のシーンにおいて、サバーバン・ローンズの唯一のLPは、数少ない貴重な一枚と言えるでしょう。ロングビーチ出身にもかかわらず、ハリウッドのパンクシーンで受け入れられ、ミニッツメンをはじめとする他のバンドにも影響を与えたのも当然と言えるでしょう。これは、コレクションにしまっておいて、たまには聴いてみたいというレコードではありません。まさに、聴きたくなる一枚です。
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