詳細: 『God Is More Than Love Can Ever Be』はサン・ラのカタログでは珍しい一枚で、アーティストの自主リリースのLPでよく見られるスタイルの折衷主義や音楽的な椅子取り替えがなく、まとまりのあるアルバムです。1979年のある日、Variety Studiosで録音されたこのアルバムの5曲は、しっかりとしたジャズトリオのセットを構成しています。『God Is More Than Love...』は、膨大なサン・ラのカタログの中で、ピアノ、ベース、ドラムの完全なスタジオセッションを収録した唯一の作品です。このアルバムは、小編成ジャズコンボの真髄であるテレパシーを反映した、強烈な宇宙的な放浪者のムードを提供しています。「Days Of Happiness」のオーバーダビングされた2台目のピアノを除けば、5曲は自然発生的に生まれ、永久に固定されました。どのタイトルも、サン・ラの膨大なディスコグラフィーには繰り返し登場しません。 1979年から1981年にかけて、サターンから「Days Of Happiness」という別名義で少量プレスされたこのアルバムは、完成版のアートワークが確立されることはなく、アルバム自体も流通量が少なく、Raオムニバースにおいて見過ごされがちなセッションとして残されてきました。それから40年近く経った今、このレコードは2度目のリリースでようやく高い評価を受けるに至りました。CDとLPのリマスター版（ティップオンジャケット／RTIヴァイナル）