詳細：この時期のリヒターの解釈には、根源的な力強さと、後年洗練され、鍛え上げられた、無意識的な奔放さが備わっていました。1950年代半ばから1980年代後半までの30年以上にわたって演奏された、完全に編集されていないこれらの演奏は、生演奏であるだけでなく、どこか並外れたリアルさを感じさせます。リヒターがマイクに向かって演奏しているような印象を与えることは決してなく、音楽構造に対する彼のビジョンは、スタジオでもコンサートホールでも変わりません。…シューベルトのニ長調ソナタ（1956年スタジオ録音）は、内なる力強さの塔です。