詳細：ディスコ界のレジェンド、シルベスターが、ヴィンテージ・ジャズ、ブルース、ゴスペルを厳選した親密なコレクション『Private Recordings: August 1970』を携えてダーク・エントリーズに登場。シルベスターはプロデューサーのパトリック・カウリーとのヒット曲「You Make Me Feel (Mighty Real)」などで知られていますが、本作では30年代と40年代のサウンドへの情熱が垣間見られます。1970年、22歳のシルベスターはサンフランシスコに移り住み、悪名高いサイケデリック・パフォーマンス・アート集団、コケッツに参加していました。このコケッツに所属していたピアニスト兼レコードコレクターのピーター・ミンタンは、レトロカルチャーに傾倒するコミューンで暮らしていました。ミンタンはこう語っています。「私たちは20年代に生きたヒッピーのようでした。家には現代的なものは何もなく、第二次世界大戦後に作られたものは何一つありませんでした。」ミンタンとシルベスターは、往年の黒人歌手への愛で結ばれ、禁酒法時代の音楽を蘇らせるコケッツの公演に出演する機会を得ました。ある日の午後、シルベスターとミンタンは、友人が手に入れた高級マイクを使って、二人のお気に入りの曲をいくつか録音しました。『Private Recordings』には、このセッションから「Stormy Weather」「Happy Days Are Here Again」「God Bless the Child」といったスタンダード曲を含む9曲が収録されています。シルベスターの独特のファルセットは、これらのお馴染みの曲に深みとちょっとしたキャンプ感を与えています。録音はカジュアルで親密な雰囲気で、シルベスターとミンタンの掛け合いさえも捉えられています。「When My Dreamboat Comes Home」の短い演奏では、二人がリアルタイムでメロディーを奏でている様子が伺えます。数十年前の音楽の探求に加え、シルベスターとミンタンはヴィンテージの衣装を着て写真撮影も行いました。 『Private Recordings』には、これらの未公開撮影の写真を掲載した16ページの厚紙製ブックレットが付属します。また、ミンタンによるライナーノーツでは、シルベスターとの友情やレコーディングの経験を詳しく解説しています。これらはすべて、エロイーズ・リーがデザインした、1920年代のアール・デコ調のメタリックシルバーのスリーブに収められています。 このレコードは、シルベスターの76歳の誕生日にあたる9月6日にリリースされます。『Private Recordings』の収益はすべて、シルベスターが死後に印税を遺した2つの慈善団体、Project Open HandとPRC（旧AIDS緊急基金）に寄付されます。この貴重なリリースは、ディスコ界の偉大な才能の一人による、最も初期のレコーディングを収録しています。