詳細:才能溢れるギタリスト、ヴィニ・ライリー（別名ザ・ドゥルッティ・コラム）による1981年のアルバムをデジタルリマスターし、CDの拡張版をリリース。デビューアルバム『The Return of The Durutti Column』のリリース後、ヴィニは続編を自宅で4トラックカセットデッキで自ら録音することを決意。同じくマンチェスター出身のドラマー、ブルース・ミッチェルとタッグを組んだデュルッティ・コラムの2枚目アルバム『LC』（イタリアの極左過激派グループ、ロッタ・コンティヌアにちなんで名付けられた）は、またしても刺激的な音楽コラボレーションとなった。セルフプロデュースではあるものの、ライリーがマーティン・ハネットと初期に手がけた作品の面影を残している。この2枚目のアルバムは、エレキギターを基調とした印象的な楽曲で、ライリーの都会的で瞑想的なスタイルと、ミッチェルの歯切れの良いドラムが融合している。デュルッティ・コラムのデビュー作に匹敵する力強さ、そしてある意味ではそれを凌駕する『LC』は、ジャンルの枠を超えながらも、より歌中心で聴きやすいアプローチで、ますますユニークな作曲アプローチを披露することで、デビュー作のエモーショナルな魅力をさらに深めている。シューゲイザー以前のギター・マエストロによる、控えめながらも刺激的な傑作だ。