エセックス・グリーン - カニバル・シー(ビニール盤)

エセックス・グリーン - カニバル・シー(ビニール盤)

商品番号: 673855027807

通常価格 $22.99


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詳細: 「まだ記録は破ってない」は、エセックス・グリーンの4枚目となるアルバム『Cannibal Sea』の1曲目「This Isn't Farmlife」の冒頭部分で、やや消極的ながらも攻撃的な歌詞が印象的だ。もしかしたら、エセックス・グリーンはこのアルバムで失うものは何もないと感じていたのかもしれない。だから、肩をすくめて旗を掲げるのも悪くない、とでも言いたげなのだろうか?皮肉なことに、EGの中核を成すジェフ・バロン、サーシャ・ベル、クリス・ジターは、新たな焦点と音楽的精度で、全力で演奏を披露した。以前の作品は、スタジオをフル活用し、あらゆる聴覚的トリックを駆使するブライアン・ウィルソン的なアプローチに傾倒していたが、『Cannibal Sea』では、バンドはまるで結束力のあるライブユニットのように聴こえる。そして、ヒット曲も数多く存在する。「This Isn't Farmlife」はモッズ風のストンプ・スキニー・タイを彷彿とさせ、「Don't Know Why (You Stay)」では、声を張り上げ、歓喜の音を響かせている。ポップ界の最高峰「Penny & Jack」は、IRSの名盤に見られるリッケンバッカー・ギター・アーミー時代を彷彿とさせる。星空のような「Cardinal Points」にはステレオラブの面影が漂い、「Rabbit」ではリー・ヘイズルウッドの魂が健在だ。しかし、エセックス・グリーンは、初期のソフト・マシーン、アーサー・リー、レフト・バンク、ニュー・ポルノグラファーズ、そしてルート66の2車線道路脇の寂れたリサイクルショップで掘り出した埃っぽい1ドル・レコードなど、クールなナゲッツのコンピレーション・アルバムへのオマージュを貫いている。野心的で情熱的、そして優雅さに溢れた『Cannibal Sea』は、比喩的な表現に溢れているかもしれないが、一度聴けばその真価が分かる。

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