詳細： 2000年リリースの2014年リマスター版2枚組LP盤にボーナストラック6曲を追加した再発盤。ジェイホークスは『Smile』で、彼らのオルタナティブ・カントリー・サウンドを路上でさらに大胆に展開させ、パワーポップと現代的なエレクトロニックミュージックをふんだんに取り入れている。『Smile』の楽曲のほぼ半数に、ループしたパーカッション、オーバーダブされたドラムトラック、あるいはファンキーで力強いバックビートが用いられている。現代的なタッチが加えられているにもかかわらず、『Smile』はアメリカーナ特有の感覚をしっかりと保っている。ルーリスの最高傑作の一つである「ベター・デイズ」では、昔の恋人への接し方を心から後悔し、心痛めながら歌い、「ブレイク・イン・ザ・クラウド」ではペダルスチールと高らかに響くハーモニーで、1992年のバンドの金字塔的作品「ハリウッド・タウンホール」を彷彿とさせる、家庭的な安らぎを歌っている。ジェイホークスのアルバムで変わらないのは、至福のメロディーと、丁寧に構成された曲調のようだ。