詳細： LPレコードプレス。グラミー賞ノミネート経験を持つバンド、ザ・ルミニアーズによる2016年作。プラチナディスク以上のセルフタイトル・デビュー作（ビルボード200チャートに46週間ランクインし、最高2位を獲得）から4年をかけて制作されたが、『クレオパトラ』は待​​った甲斐があったと言えるだろう。2002年にニュージャージー州ラムジーで結成されたザ・ルミニアーズは、オリジナルメンバーのウェズリー・シュルツとジェレマイア・フレイツによって結成され、グラミー賞で2部門ノミネート（最優秀新人賞、最優秀アメリカーナ・アルバム賞）を獲得した。『クレオパトラ』は、シュルツとフレイツ、そしてチェロ／ボーカリストのネイラ・ペカレクが、この幸運を当然のことと捉えたり、現状に甘んじたりしていないことを証明している。ウェズリーが「私たちのシャーマン」と呼ぶプロデューサー、シモーネ・フェリーチェ（ザ・フェリーチェ・ブラザーズ、ザ・アヴェット・ブラザーズ）の協力を得て、バンドはウッドストックからほど近いニューヨーク州ラインベックの田園地帯にある丘の上にあるレコーディング・スタジオ、クラブハウスに拠点を構えた。バンドはアルバムの作曲とレコーディングにおいて完全な芸術的自由を与えられたため、ウェズリーとジャーは、意識の流れを彷彿とさせる、意図的にローファイな「Sick in the Head」、切ないピアノのコード進行が印象的な「In the Light」、そしてオーケストラ・インストゥルメンタルで締めくくられる、まさにコーダとも言える「Patience」といった実験的なトラックで限界に挑戦した。「私たちは作りたいものをこれからも作り続ける」とウェズリーは語る。「この音楽に信念を持っている。これは真の愛情の結晶だ。ただ、私たちの曲をもっと多くの人に届け続けたいだけだ」。ザ・ルミニアーズの待望のセカンド・アルバム『クレオパトラ』を見れば、それは問題ないはずだ。