詳細: 2023年は、トム・ウェイツが『ザ・ブラック・ライダー』をリリースしてから30周年の節目の年です。1993年にアイランド・レコードからリリースされた『ザ・ブラック・ライダー』は、トム・ウェイツの12枚目のスタジオ・アルバムです。『ザ・ブラック・ライダー』は、ロバート・ウィルソン(監督/デザイナー)、脚本家/ビート・ミュージックの第一人者、ウィリアム・S・バロウズ(作詞)、そしてトム・ウェイツとキャスリーン・ブレナン(作曲)というアーティストによるミュージカル・コメディ/ホラー・コラボレーション作品です。キャスト・アルバムではなく、アイランド・レコードからリリースされるこのアルバムは、トムが『ザ・ブラック・ライダー』の舞台版のために書き下ろした楽曲を、ウェイツ自身が解釈し、演奏したものです。ポップ、ヴォードヴィル、ロック、キャバレー、ブルースを融合させたウェイツ流の音楽は、不思議なほど馴染み深く、それでいて全く新しい感覚を醸し出しています。
この意外な原作は、ドイツのロマン派文学とウェーバーのオペラ「魔弾の射手」(ただし、ウェイツの音楽はウェーバーの楽譜を引用していない)に根ざしており、物語は、射撃競技に勝利して花嫁を手に入れるために(影の騎士の姿をした)悪魔と契約する射手に関するものである。 ミュージカル「キャバレー」と「三文オペラ」を組み合わせたような「ブラックライダー」は、トム・ウェイツの頭脳からのみ生まれる独創性にあふれています。
このアルバムは、トム・ウェイツとキャスリーン・ブレナンが監修し、オリジナルの1/2インチ・フラット・マスターテープから初めてリマスターされました。マスタリングは、ウェイツの長年のオーディオ・エンジニアであるカール・ダーフラーの指導の下、バーニー・グランドマン・マスタリングのクリス・ベルマンが担当しました。アルバムのパッケージも復元されています。『The Black Rider』には、「November」「Russian Dance」「The Briar And The Rose」などのトラックが収録されています。180g重量盤のブラック・ヴァイナルで発売されます。
トム・ウェイツ「ブラック・ライダー」