ウルトラマグネティックス・マック - トラベリング・アット・ザ・スピード・オブ・ソート (レコード)
商品番号: 7119691263977
詳細: Mr Bongo オフィシャルヒップホップリイシュー
正直に言うと、ウルトラマグネティックMC'sの異次元の才能を初めて耳にしたのは、コンピレーションアルバムだった。1986年にリリースされた数枚のシングルは、ニューヨークのごく一部の人しか耳にしなかったが、ストリート・サウンズの「ヒップホップ・エレクトロ16」に、MCシャイDやジャスト・アイスの名曲に挟まれて1987年のシングル「トラベリング・アット・ザ・スピード・オブ・ソート」が収録されたことは、大きな転機となった。
ある意味、彼らの作品の中で最も型破りな作品と言えるだろう。ローリング・ストーンズから「拝借」したようなドラムと、キングスメンによるリチャード・ベリーの「ルイ・ルイ」の決定版から引用したスクラッチ・フックという、一見シンプルな組み合わせは確かにそうだ。しかし、彼らの基準からするとシンプルなボーカルが、このアルバムをロック・ラップの愛すべきパスティッシュへと昇華させている。ラン・DMCの「ウォーク・ディス・ウェイ」の難解版といったところか。
裏面は、初期のシングル「Ego Tripping」と、間もなくリリースされる金字塔的名盤アルバム「Critical Beatdown」の両方で見られる彼らのスタイルに合致している。インクレディブル・ボンゴ・バンドによるかつてのブレイクビーツ・クラシック「Apache」の重厚にチョップされたドラムに乗せて、セド・ジーとクール・キースは、当時としては他に類を見ないフロウを披露している。
「MC's Ultra (Part II Edit)」は、自慢ラップと難解な科学講義が入り混じった曲だ。類語辞典を多用し、スラングを多用したこの曲は、自慢ラップを新たなレベルへと押し上げたマニフェストと言えるだろう。クール・キースは後にグループのスターとしてブレイクすることになるが、この曲はDJモー・ラブのチャンネルを次々と切り替える滑らかなスクラッチまで、メンバー全員の個性を存分に発揮した作品と言えるだろう。
これまでイギリスでは7インチ盤としてのみリリースされており、現在では入手が非常に困難になっていますが、今回は伝説のグループのこの画期的な作品を再び取り上げるチャンスです。
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