詳細:アンノウン・モータル・オーケストラの最新作『Sex & Food』のレコーディング中、ルーバン・ニールソン、長年のコラボレーターであるジェイコブ・ポートレート、そして弟のコディ・ニールソンはベトナムのハノイにあるPhu Sa Studiosで地元のミュージシャンたちと演奏とレコーディングを行っていた。普段はベトナムの伝統音楽に使用されているこのスタジオで、バンドはIC-01 Hanoiと名付けたセッションでジャムセッションを行い、ジャズ、フュージョン、アヴァンギャルドといったバンドの影響の外縁を探求した。ミュージシャンたちに加え、ルーバンと、ジャズ・ミュージシャンでもあるコディの父親が協力し、ハノイ全体で聞かれる独特のテクスチャーを作り出すのに貢献した。その核となるのは探求のレコードであり、最も近い先例としてマイルス・デイヴィスの実験作『On The Corner』が挙げられる。このアルバム自体も、アヴァンギャルドな作曲家やジャズのアウトサイダーたちへのオマージュが満載だ。ハノイでは、ルバンがリードギターを増幅させ、伸びやかに響かせ、吹き飛ばされたようなファズトーンがセッション全体に漂う。コディとジェイコブは、ルバンのメロディックな展開に堂々と応え、アンビエントやアブストラクトな展開と同じくらい、ファンクの融合においても自在に活躍できる才能を開花させている。