詳細:イタリアのアンダーグラウンド・ロック・シーンの至宝であり、世界で最も長く活動を続けるパンクバンドの一つであるウゼダが、13年ぶりのニューアルバムで帰ってきた。アルバムタイトル「Quocumque jeceris stabit」は、有名なインスピレーションフレーズ「どこに投げても、それは立つ」に由来しており、ウゼダの粘り強さと適応力の証である。荒波に浮かぶブイのように、バンドとメンバーを取り巻くほぼすべての状況は、2006年に長年所属していたレーベル、Touch and Go Recordsからリリースされた前作「Stella」以来、大きく変化している。いつものように、長年の友人でありコラボレーターでもあるスティーヴ・アルビニによって録音された『Quocumque jeceris stabit』では、ウゼダが中断したところから再開していることがわかる。とはいえ、時の砂や傷跡は、過去40年間ウゼダが辿ってきた定評ある地図の中で、新たな創造の道を切り開いている。ヴォーカルのジョヴァンナ・カッチョラの繊細でダイナミックなしゃがれ声は、夫であり同じベリーニのメンバーでもあるアゴスティーノ・ティロッタのギザギザしたギターを今も切り裂き、ベースのラファエレ・グリサーノとドラマーのダヴィデ・オリヴェーリのリズムセクションは、ウゼダのすべての曲のしっかりとした土台となっている。しかし、今は何かが明らかに異なっている。それは、常にほのめかされながらも、おそらく今まで完全には表に出ることはなかった一種のメロディアスな緊張感だ。それはウゼダが作られるために作られたサウンドと感覚であり、紛れもなく彼らを定義づけるものだ。