詳細:アレグリの「ミゼレーレ」は、胸を締め付けるようなハーモニー、交互に詠唱され装飾された詩節、天使のような歌声など、まさにバロックの魔法と言えるでしょう。1630年にローマで作曲されて以来、この作品は絶えず変遷を遂げてきました。「Le Poème Harmonique」は、モーツァルト自身が編曲した当時から加えられてきた装飾音や移調といった変遷を通して、この楽譜に迫ります。編曲当時、バチカンはこの作品を厳重に保護し、出版を破門しました。ルネサンス以降、音楽家たちは当時の最高の世俗曲に宗教的な言葉を添えるようになりました。最も有名な例である「ピアント・デッラ・マドンナ」では、モンテヴェルディが「アリアナの哀歌」の哀愁を帯びた旋律を聖母マリアに移し替えており、こうしたレパートリー間の交換が如実に表れています。同様に、彼の有名な「Sì dolce è 'l tormento」は、謎めいたヴィルジリオ・アルバネーゼの助けを借りて、「Sì dolce è 'l martire」へと変容します。ロッシ、マッツォッキ、マラッツォーリといった同時代の巨匠たちも、自らの作品を聖典に翻案しました。「Le Poème Harmonique」の大きな成功作の一つであるアルバム「Nova Metamorfosi」の経験を基にしたこのプログラムで、ヴァンサン・デュメストルは自身のアンサンブル結成20周年を祝います。