詳細:ディヌ・リパッティが1947年から1948年にかけてコロンビアで制作した素晴らしい録音シリーズは、もはや紹介するまでもありません。これらには、アルバム化された中でも最も評価の高い演奏がいくつか収録されており、78回転レコードの初版以来、ほぼ継続的にカタログに収録されています。今回のセットがユニークなのは、チェロ奏者のアントニオ・ヤニグロと制作した5枚のテストアルバム(これまで2枚しか発表されていなかった)と、新たなマスタリングにより、オリジナル録音の素晴らしさがより一層引き出された点です。1947年のロンドン録音(1999年初版)については、APRはオリジナルの78回転マスターからビニールプレスを入手し、さらに強化されています。新たにトランスファーされた1948年のセッションでは、他のすべてのトランスファーで使用されたと思われる後のLP版(それ自体が78回転マスターから派生)ではなく、オリジナルの78回転レコードが使用されました。その結果、やや鈍くフィルターのかかったLPよりも、はるかに明るい音と豊かなアンビエンスが実現しました。シューマン協奏曲がこれほど素晴らしい音色を奏でたことはかつてなかったと私たちは確信しています。