詳細:限定カラー・ヴァイナルLPプレス。Nathan Williamsはここ10年ほど「ガキ」という言葉に付きまとわれてきたが、30歳になり、本格的なビジネスを立ち上げ、バンドWavvesも成功を続ける中で、彼の反骨精神は意義深いものであるだけでなく、非常に刺激的であることが証明されている。You're Welcomeは、この新たな自由へのサウンドトラックだ。これは、セルフリリース、自己実現、自己宣伝のパンク界の大物としてのWilliamsの冗談めいた復活であり、口先だけでなく実際にお金を出したにもかかわらず、彼は無傷で、しかも優位に立って現れた。Williamsは、ロサンゼルスのダウンタウンにあるプロデューサーのDennis Herring (King Of The Beach)のスタジオに自ら赴き、初期のレコード以来初めて、通常のオフィス時間で、ほぼ完全に一人で作業した。You're Welcomeは、Williamsの風変わりな、サンプル中心のブレインストーミングで構成されている。当初40曲を制作したネイサン・ウィリアムズは、今では12曲にまで絞り込まれ、無駄のないパンクの名曲が満載だ。サンプルオタクのウィリアムズは、1950年代ドゥーワップ、そして意外にもカンボジアのポップや南米の70年代サイケデリックなど、世界中のフォークミュージックへの傾倒を掘り下げた。その結果、Wavvesのアルバムの中でも最も多様で複雑な作品の一つが生まれた。「Come To The Valley」はフィル・スペクターとビーチ・ボーイズが融合したような60年代の高校ダンスのバイブを持ち、タイトルトラック「You're Welcome」はカンボジアどころかビザロワールドから来たかのような効果音を奏でる。ネイサン・ウィリアムズは姿を消したわけではないが、今やより長くここに留まることを決意した。そして、その意味でも「You're Welcome」は素晴らしい。