詳細： 2017年リリース。ウィーザー（ホワイト・アルバム）のリリース後、バンドは「ブラック・アルバム」と名付けた作品の制作に着手したが、制作を進めるうちに、自分たちが書いている曲が世界の果てのビーチで夢想しているような感覚に陥っていることに気づいた。そこで、彼らは方向性を変えるのではなく、全く新しいアルバム「パシフィック・デイドリーム」の制作に着手した。ウィーザーの代名詞とも言えるメロディックな技巧と職人技が光るこのアルバムは、現実と夢の間の不確実性を切り抜ける作品であり、リスナーがアルバムの世界を空想しているのか、それともアルバムの世界がリスナーを空想させているのか、その境界線を曖昧にしている。白と黒の間のグレーゾーンを見つけること、日常から逃避し、すぐそこにあるものかもしれない、あるいはそうではないかもしれない幻想の世界へと足を踏み入れることをテーマにした作品である。まるでビーチ・ボーイズとクラッシュが海辺で恋に落ち、とびきり素敵な赤ちゃんを産んだかのようなアルバムだ。