詳細：初期のシングル曲と、後期のあまり知られていない楽曲を組み合わせることで、「Wire」が持つ深みのある力強さが際立っています。これはアート／ポップとしてのポップアートであり、ポップカルチャーという白紙のキャンバスを探求し、3分間の楽曲からアンビエントな響きまで、そのキャンバスをどこまで広げられるかを追求した作品です。 7インチ・シングルは常に究極のアーティファクトであり、ステートメントでもありました。A面は、バンドが一瞬立ち止まり、3分にも満たないエレクトリック・サウンドで永遠に凝縮され、静止したかのような感覚を味わえるものでした。1977年から70年代末にかけてリリースされたこれらの「セブンズ」は、鮮烈なモノクロームの初期段階から、サウンドとビジョンをサイケデリックなまでに解き放つ、テクスチャー豊かな複雑さへと至る、バンドの目覚ましい発展を象徴しています。ある意味、『Nine Sevens』を2枚組アルバムにまとめたことは、この時期のバンドの記録としては非常に奇妙なものとなっています。1枚目は、ある程度シングル／ベスト・ヒット集の筋書きに沿っていますが、2枚目は大きく軌道を外れ、コレクションの出発点から大きく離れた場所にたどり着きます。