詳細:ウィッシュボーン・アッシュ - 1976年ロックパラストでのライブ - 1976年12月1日、ドイツ・ケルンのスポーツハレで行われたロックパラストでのライブを収録。当時、バンドはギター&ボーカルのアンディ・パウエル、ベース&ボーカルのマーティン・ターナー、ドラムのスティーヴ・アプトン、ギター&ボーカルのローリー・ワイズフィールドというオリジナル・メンバーで構成されていた。絶頂期のバンドを捉えたこのアルバムは、1時間半以上に及ぶ熱狂的なライブパフォーマンスを披露している。若々しく、引き締まった体格で、ハングリー精神に満ちた彼らは、ステージ上でカリスマ性あふれるクールさを醸し出す。奇妙なことに、パンク/ニューウェーブの批判者たちよりもずっと前から存在していた彼らは、絶好調であることを本能的に理解しているというバンドの、演劇的な遊び心も表現している。アンディ・パウエルはサングラスの奥に自信を隠してトレードマークのギブソン・フライングVを振り回し、シャツの袖をまくり上げ仕事の準備万端の濃い色のチョッキを輝かせている。一方リード・ボーカル兼ベーシストのマーティン・ターナーはストライプのシャツにマリン風のルック、ネッカチーフ、片方のイヤリング、素足という華やかなパフォーマンスでその効果を高めている。彼らのブレイクスルー・アルバム『Argus』からの4曲と過去のお気に入り曲から選りすぐりの曲をフィーチャーしたセットリストには、1976年3月にリリース予定のアルバム『Locked In』から「It Started In Heaven」1曲だけが選ばれた。『Argus』の「The King Will Come」のオープニング・リフに観客が歓声を上げていることから、彼らがウィッシュボーン・アッシュの熱狂的なファンに向けて演奏していることは明らかであり、彼らのブレイクスルー・アルバムがヨーロッパ大陸で持続力と人気を誇っていることを証明している。