詳細: 2005年春、グランド・オール・オープリー・ハウスでライブ録音されたこの2枚組CDは、ワイノナの自伝『Coming Home to Myself』の補足とも言える内容で、ジャッズのメンバーとして、そして自身でレコーディングした20年間の軌跡を網羅している。母ナオミの不在に文句を言うのは、熱狂的なジャッズファンだけだろう(他のハーモニーボーカルがその穴を埋めている)。しかし、ジャッズのヒット曲の中でも特に重要な曲(例えば「Why Not Me」)は、あまり知られていない曲やカバー曲に置き換えられている。コンサートではいつものことだが、ワイノナの情熱的なボーカルは、自然の力のように力強く力強く(「三匹の子豚」よ、隠れろ!)、デイヴ・ロギンスの「She Is His Only Need」のような感傷的な曲にも、骨の髄まで突き刺さるほどの力強さと重厚さを与えることができる。いくつかの曲はオリジナルよりもハードでブルージーなロックサウンドに仕上がっており、特にママ・ジャッドの激しい「That Was Yesterday」と、ボニー・レイット風のファンキーさが極限まで押し出された「No One Else on Earth」は秀逸だ。まとめ:バラエティに富んだ楽曲だが、ワイのフェラーリのような歌声は、最後までスピーカーに釘付けになるだろう。