詳細： LPレコード。1976年にリリースされたアリス・コルトレーン初のワーナー・ブラザース・アルバム『エタニティ』。Impulse! から8枚の素晴らしいレコードをリリースした後、インドのドローンとテクスチャ、デトロイトで育ったゴスペルとR&B、そして現代クラシック音楽の不協和音を融合させた70年代のコルトレーンの音楽は、ますますカテゴライズが難しくなっていった。数年前にカリフォルニアに移住し（そこで精神修養のためのアシュラム、ヴェーダンティック・センターを設立）、コルトレーンは『エタニティ』でイーゴリ・ストラヴィンスキーの『春の祭典』の感動的な編曲を含む様々な音楽スタイルを融合させ、音の広がりと感情の広がりの両方において目もくらむような作品に仕上がっている。オープニング曲「スピリチュアル・エターナル」は、アリスの探求的なオルガンと、豊かなストリングスのドラマチックなうねりの間を揺れ動く。瞑想的なハープソロ曲「ウィズダム・アイ」に続き、軽快なリズムが奏でられる「ロス・カバロス」では、彼女の最高峰のソロ演奏が披露されます。「オーム・シュプリーム」は、アルバムの中で初めてバジャン（ヒンドゥー教の宗教歌）をテーマとした曲です。優美なキーボードと天使のような聖歌隊のバックコーラスが特徴的なこの曲は、後に彼女がアシュラムのメンバーと共に作り上げることになる、恍惚とした宗教音楽を予感させます。コルトレーンはその後も精神的な探求を深め、アルバムを通して音楽的関心を広げていきますが、『エターニティ』は彼女の比類なきビジョン、無数の才能、そして情熱を鮮やかに、そして力強く表現した作品です。