詳細：

『スクールズ・アウト（デラックス・エディション）』は、アルバム・チャートで最高2位を記録した1972年のオリジナル・アルバムのリマスター版で幕を開けます。「ルーニー・チューン」や「アルマ・マーター」といった定番曲に加え、「ガッター・キャット・VS. ザ・ジェッツ」が収録されています。後者は、バンドに大きな影響を与えた『ウエスト・サイド物語』へのオマージュです。この曲には1957年のミュージカル「ジェット・ソング」の歌詞が取り入れられており、アリス・クーパーの楽曲にレナード・バーンスタインとスティーヴン・ソンドハイムが作詞作曲としてクレジットされるという、意外な展開をみせました。

デラックス・エディションには、「School's Out」や「Gutter Cat vs. The Jets」のシングル・バージョンといったレア曲が収録されています。さらに、「Alma Mater」の別バージョンと、1973年にバンド初のナンバーワン・アルバム『BILLION DOLLAR BABIES』に収録されることになる「Elected」の初期デモ音源という、未発表曲2曲も収録されています。

1972年5月27日にマイアミで行われたアリス・クーパーのコンサートは、このコレクションにさらなる未発表曲を加えています。このコンサートは、バンドがスタジオ入りして『スクールズ・アウト』をレコーディングする数週間前に録音されました。このライブパフォーマンスには、「Halo Of Flies」「School's Out」「Yeah, Yeah, Yeah」といった傑出したバージョンが収録されており、クーパーが素晴らしいハーモニカの腕前を披露する機会となった曲でもあります。

デラックス・エディションのアナログ盤は、オリジナル・アルバムのジャケットを細部に至るまで再現しています。KILLERの場合、ゲートフォールド・ジャケットで、ジャケットを開けると、クーパーが絞首台に立つ写真が入った取り外し可能な1972年カレンダーが付属しています。SCHOOL'S OUTのジャケットは木製の学校机を模しており、ジャケットを開けるとLPがパンティーに包まれて登場します。バンドは、パンティーが燃えるかどうかの論争を受けて、この下着の収録を中止しました。ありがたいことに、新しいデラックス・エディションに収録されているレースの下着は、火災の危険性はありません。

どちらのセットにもブックレットが付属し、バンドメンバーと元クリーム誌編集者のヤーン・ウヘルスキによるトラックごとの解説に加え、同じく元クリーム誌編集者のビル・ホールドシップによるライナーノーツも収録されています。『KILLER (DELUXE EDITION)』の中で、ホールドシップはこう記しています。「何年も経ってからKillerを聴き直し、このノートを書くことができたのは、やりがいがありました。ビートルズやエルヴィスのように、振り返ってみても本当に素晴らしい作品に人生を『無駄に』してしまったことに気づくのは、実に喜ばしいことです。50年経った今でも、Killerは完璧な、まさに完璧なロックンロール・レコードであり続けています。」

アリス・クーパー / スクールズ・アウト（デラックス・エディション）（3枚組LP）