詳細： 「サルゼードは、バッハがオルガンに、パガニーニがヴァイオリンに、ショパン、リスト、ドビュッシーがピアノに果たした役割を、ハープに果たした。それは、それぞれの楽器の技術的かつ表現力豊かな可能性を広げることだった」。これは、偉大な指揮者レオポルド・ストコフスキーが、1885年にフランスのアルカションに生まれ、1961年にアメリカのウォータービルで亡くなったカルロス・サルゼードについて書いた言葉です。精力的な組織者であり、ハープとピアノの演奏家、そして指揮者でもあったサルゼードは、エドガー・ヴァレーズと共に国際作曲家ギルド（1921年から1927年まで活動）を設立しました。また、国際現代音楽協会をはじめとする数多くの権威ある団体の会員でもありました。新進作曲家の音楽を広め、人々に音楽を広めたいという彼の強い思いは、生涯を通じて変わらず持ち続けていました。ここで紹介するプログラムは、楽器が持つあらゆるリソースを披露することを目指した技巧を凝らした「古代様式の主題による変奏曲」（1911年）の幅広いサウンドスケープと、1917年の「5つの前奏曲」のようなより親密なコレクションを組み合わせ、最後に1943年に作曲された「8つの舞曲の組曲」で締めくくる機会を提供します。