詳細：村上桂子は島根大学でフルートを学びました。卒業後はフランスに渡り、ストラスブール音楽院で首席卒業しました。桂子はソリストおよび室内楽奏者として世界中で演奏活動を行っています。特に低音フルートの研究と演奏に力を入れています。このアルバムでは、めったに演奏されず録音もされていない低音フルート作品を選びました。収録曲のほとんどには何らかの電子音が伴奏として収録されており、サウンドエンジニアのジュリアン・リゴーが彼女の芸術性をさらに引き立てる素晴らしい仕事をしています。 「呼吸、呼吸のジェスチャー、そして呼吸から生まれる詩情は、演奏家として常に私の関心の中心にありました。私たちが呼吸なしでは生きられないように、呼吸なしでは音楽は生まれません。フルートは呼吸と音の間に媒介物のない楽器です。実際、非常に高い芸術的・器楽的レベルに達すると、楽器の音全体が演奏者の身体の一部になります。しかし、私は逆の見方をしています。私の身体は楽器の延長になっているのです。この感覚は、バスフルートを演奏するとき、まるで音の深淵に沈み込んでいるかのような、より強いものになります。」（村上桂子）