詳細：デジタルリマスター＆拡張エディション。ニューヨークのクロスオーバーメタルシーンにおいて、カーニヴォアのフロントマン、ピート・スティールほど笑わせられる男はいない。バンドのセカンドアルバム『Retaliation』のオープニングを飾る、トイレで吐いたようなトラック「Jack Daniels and Pizza」であれ、酔っ払ったミュージシャンやクルーにスティールがシャーピーで落書きしたような、粗雑で卑猥な描写であれ。スティールは唯一無二の存在であり、彼の奇抜で風変わりなユーモアセンスは、ハードコアとメタルを激しくアグレッシブに融合させた彼の音楽に深く浸透し、その魅力を高めていた。『Retaliation』の数々の傑作の中でも、「Angry Neurotic Catholics」と「SMD (Suck My Dick)」を例に挙げてみよう。 「『Retaliation』では、ブラック・サバス風メタルと強烈なハードコアを半分ずつ融合させたアルバムを作りたかったんだ」と、1987年のアルバム発売前に彼は語っていた。「あの雰囲気が大好きだったから、スローでヘヴィな葬送サウンドに、Cro-Mags、Agnostic Front、Murphy's Law、Sheer Terrorといったバンドの圧倒的なエネルギーを融合させたんだ」。発売から30年以上経った今でも、『Retaliation』はクロスオーバー・ミュージックの金字塔として、そしてピート・スティールの卓越したソングライティングの才能を示す、もう一つの証として君臨している。この才能は、1991年から2007年にかけてType O Negativeで幾度となく発揮された。そして2018年再発盤​​には、オリジナル・カバー、ボーナストラック、そしてジョン・ウィーダーホーンによる新たなライナーノーツが収録されている。