詳細：振り返るにはコツがある。キャスケッツにとって、デビューアルバム『Lost Souls』の成功の波に乗って全米とヨーロッパ大陸を巡るツアーを開始し、ダウンロードやスラムダンクといったランドマーク的なフェスティバルへの出演も確保するなど、前へ突き進むのは容易だったかもしれない。しかし、アルバム・ナンバー1を生み出したベッドルームを、数え切れないほどの時間を過ごすツアーに切り替えたことで、あの旅路と、彼らを特定の道へと導いた決断を振り返ることは、すぐに避けられなくなった。そして今、多忙なバンドスケジュールという現実に立ち向かう中で、それらの回想は、集合的なものとなった。 『Lost Souls』が主にヴォーカリスト、マット・フラッドの個人的な経験から生まれた作品だとすれば、セカンドアルバム『Reflections』は、キャリアにおいてどのバンドも少なくとも一度は経験するであろう人間関係の不一致から生まれた、キャスケッツ全体のより広い姿を描き出している。ある人にとっては終焉を告げるものとなるが、ある人にとっては、音楽をこれまでをはるかに超えるレベルへと押し上げる、協力的な環境を育む作品となった。