詳細:テナーサックス奏者のエリック・アレキサンダーを聴くのは、ジャズの醍醐味のひとつです。彼のように腕前、想像力、テクニックを流動的なアイデアと融合させられるアーティストは、現在ではほとんどいません。この堂々とした即興演奏家は、ここでピアニストのデイヴィッド・ヘイゼルタインと再タッグを組み、さらにもうひとりのジャズの巨匠、常に大胆なトランペット奏者のジョン・ファディスが数曲で参加しています。ベースのジョン・ウェバーとドラマーのジョー・ファーンズワースが生み出すスイングも加わり、まさに最高のフォーミュラと言えるでしょう。アレキサンダーがセッションをプロデュースし、トランクいっぱいのラテンパーカッション楽器でバンドを鼓舞する、生き生きとしたパーカッション奏者のアレックス・ディアスが貢献したことで、全体を通してラテンの雰囲気が強く漂っています。セルジオ・メンデスの「Brazil '66」のタイトル曲に加え、セットリストにはオリジナルとカバーの満足のいくミックスが、アレキサンダーならではの手法で演奏されています。