詳細：ブラック・ヴァイナル。GRÀBは、セカンド・アルバム『Kremess』で、継続性と変化の両方を提示しています。ボーカリストGrantが結成したバイエルン出身のブラックメタル・プロジェクト、GRÀBは、ドイツ最南端のアルプス地方、バイエルン州の方言で語られる物語や伝統を歌詞の中心に据えています。「Kremess」とはバイエルン語で「葬式」を意味し、このアルバムでは死が重要なテーマとなっています。音楽面では、GRÀBは地元を代表する伝統楽器であるハンマー・ダルシマーを引き続き使用しています。この楽器は、初期のGEHENNA、ULVER、DARKTHRONEといったノルウェーのブラックメタルの要素と融合し、さらにこのジャンルの先駆者であるNAGELFARやLUNAR AURORAからもインスピレーションを得ています。このローカルなサウンドに、以前のメインソングライターGrainに代わり、新たに加入したイギリス人ギタリストGnastによる斬新なアイデアとサウンドが加わり、新たな彩りを添えています。 EMPYRIUM、TRIPTYKON、DARK FORTRESSのメンバーを含む多数のゲストミュージシャンが、音楽性の幅をさらに広げています。地元の方言で「古くて灰色」を意味するGRÀBは、元DARK FORTRESSのフロントマン、グラントによって結成されました。彼は、ブラックメタルにバイエルン特有の表現を取り入れたいと考えていました。グラントとギタリストのグレインとの以前のコラボレーションは、2021年にデビューアルバム『Zeitlang』をリリースすることに繋がり、90年代初頭のブラックメタルスピリットを体現し、批評家とファンの両方から大きな反響を呼びました。『Kremess』でGRÀBはバイエルン・ブラックメタルに新たなパワーを吹き込み、彼らの成長を続ける帝国を母国ドイツから遠く離れた地へと広げていくでしょう。