詳細：アメリカの若手ロックバンドの中でも、キルズ・バーズは生死を賭けたかのような強烈なアプローチで楽曲に臨む。ボスニア系カナダ人映画監督で、ロサンゼルス・タイムズ紙が「ロサンゼルスで最も刺激的な新人ロックシンガー」と評したニーナ・リェティをフロントマンに迎え、ギタリストのジェイコブ・ローブの激しいリフとフィールダー・トーマスの強烈なベースラインが、彼らのパフォーマンスを直感的でカタルシスに満ちたものにしている。2019年のデビュー作『キルズ・バーズ』は、グランジ風のサウンドとリェティの揺るぎない歌詞のポテンシャルを捉えた作品だったが、続く『マリード』は、彼らをこれほどまでにスリリングにさせるあらゆる要素を見事に体現した作品だ。バンドの音楽的ケミストリーを新たな高みへと押し上げた軌跡を捉えた作品と言えるだろう。