詳細：クラトゥの1976年と1977年のアルバム。元々はキャピトル・レコードからリリースされ、両作品とも全米チャートにランクイン（それぞれ32位と83位）。ビートルズは1966年に『リボルバー』の続編となるアルバムをレコーディングしていたが、マスターテープが紛失していたという逸話がある。この頃、ポール・マッカートニーが交通事故で亡くなったとされ、残された3人はマッカートニーに似たビリー・シアーズを招き入れ、『サージェント・ペパーズ』をレコーディングした。1975年、この「失われた」テープが再発見され、レノン、ハリソン、スター、シアーズは亡くなったベーシストへのトリビュートとしてアルバムをリリースすることを決定した。そして、もしこの説を信じるなら… 問題は、クラトゥ・プロジェクト全体が匿名だったため、誰が参加しているのかについて様々な説が飛び交っていたことだ。すべてはレコード会社の宣伝活動であり、無名のアーティストの宣伝効果を最大限に高めるためのものだったことは、後になって明らかになった。クラトゥのシングル「Calling Occupants Of Interplanetary Craft」はカーペンターズにとって世界的大ヒットとなり、彼らのバージョンはイギリスのトップ10、アメリカのトップ40にランクインした。