詳細：このリリースは、20世紀を特徴づける多様で多彩な精神を、音楽を通して鮮やかに描き出します。20世紀ギター音楽の金字塔とも言えるベンジャミン・ブリテン（1913-1976）の「ジョン・ダウランドによる夜想曲 作品70」（1963年）に加え、ブレシア出身の作曲家ジャンカルロ・ファッキネッティ（1936-2017）の「ラウラのための幻想曲」（2010年）と「キタッラのための組曲」（2016年）が加わります。ファッキネッティは「伝記的かつ芸術的な物語を通して、20世紀音楽の断片的で矛盾に満ちた流れを総括している」人物です。ブリテンとファッキネッティの作品に代表される大陸――前者は満場一致で歴史化され、後者は疑いなくそうなりつつある――の傍らに、ポップミュージックの伝統に属する5つの有名な歌曲が、まるで小さく複雑な群島のように挿入されている。一見孤立していて、前述の古典的な文脈の深刻さからは遠く離れているように見えるが、ギター編曲に見事に成功した音楽家の創意工夫もあって、独自の詩的なオリジナリティに溢れた歌曲は、ブリテンとファッキネッティが醸し出す重苦しい雰囲気の中で睡蓮のように浮かび上がり、それは『夜想曲』、そして『幻想曲』と『組曲』を特徴づける瞑想的な内向性から私たちの心と魂を解放するよう誘うかのようだ。私たちのプログラムの曲は、まるで聴き手を感情の旅の紆余曲折へと導き、最後は『夜想曲』で最高潮に達するように。