詳細：ケヴィン・バーンズがオブ・モントリオールの13枚目のフルアルバム『Aureate Gloom』のタイトルを「黄金の憂鬱」と訳した。この矛盾した表現は、バーンズがアルバム制作中の自身の生活全般と精神状態を最もよく表していると語る。歌詞は非常に個人的な内容で、まるで鍵のかかった日記から切り取ったような、永久に鍵のかかった場所に保管されるべきもののように聞こえる。「人生でとても波乱に満ちた時期を過ごしていて、完全に打ちのめされたように感じていました」とバーンズは明かす。「私生活を共有したり、さらけ出したりしすぎた点は反省しているかもしれませんが、私にとって最高のアルバムとは、人々がアーティストと深く、人間的なレベルで繋がることができ、しかもそれをあまり作為的またはごまかしすぎずに実現できるアルバムなのです。」 『Aureate Gloom』は、ケヴィン・バーンズ（ギター、ボーカル）、クレイトン・リクリク（ドラム）、ボブ・パリンズ（ベース）、ベネット・ルイス（ギター）、ジョジョ・グライド・ウェル（キーボード）というミュージシャンに加え、エンジニアのドリュー・ヴァンデンバーグの協力を得て、テープに直接録音された。メンバー間の音楽的な繋がりの強さは瞬く間に明らかになった。彼らはほぼ1日に1曲ずつ曲を完成させ、スタジオ敷地内の農園にある幽霊が出ると噂される寝室にちなんだタイトルの「Apollyon Of Blue Room」という新曲も即興で書き上げた。『Aureate Gloom』で、オブ・モントリオールはキャリアの中でも最も揺るぎない、告白的で、そして痛烈な感情を込めたアルバムの一つを作り上げている。