詳細：ケヴィンとクリスティーナは空港の車の中でイチャイチャし、そのまま進むように命じる警官に中指を立てる。ケヴィンとクリスティーナは、カップルセラピーとしてエクスタシーを服用することについて話し合う。ケヴィンとクリスティーナは感情的になり、その後再び関係を深める。オブ・モントリオールの前作『White is Relic/Irrealis Mood』で聴いた新たな愛は、落ち着きつつある。前作が恋に落ちるアルバムだとしたら、今作は恋に落ちないアルバムだ。前作は容易だったが、今回は面白く、挑戦的な、バーンズの自伝的アルバム制作の次章となる『UR FUN』が幕を開ける。コラボレーターや様々なバンドメンバーとレコーディングした数枚のアルバムを経て、バーンズは今作を完全一人で制作することを選んだ。ジョージア州アセンズの自宅スタジオで、バーンズは創作活動の冬眠に引きこもり、1日12時間以上もコンピューター画面上で、バウンシーでメロディアスなベースライン、グラムギター、重層的なボーカルハーモニーを駆使した熱狂的なシンセサイザーとドラムマシンのマップをアレンジする強迫観念にとらわれた作業を続けた。シンディ・ローパーの『She's So Unusual』やジャネット・ジャクソンの『Control』といったアルバムにインスパイアされたバーンズは、『UR FUN』を、全曲がシングルカットできるような、キャッチーなコーラスとノスタルジックなダンスグルーヴを備えたアルバムにしようと考えた。その結果生まれたのは、止められないほど楽しいアルバムで、文脈を無視すれば、丁寧に構成されたベストアルバムとしても通用するだろう。『UR FUN』は、バーンズがなぜこの10年間で最も多作で才能豊かなソングライターの一人なのかを探る、もう一つの魅力的な作品だ。