詳細：グリゼルダのライマー、ベニー・ザ・ブッチャーがWsを連発していることから、彼が立ち上げたBSFレコードは日に日に注目を集めている。リック・ハイドはその最大の支援者の一人だ。彼のニュー・プロジェクト「Plates II」は、インディーズ・ミックステープ「Plates」の続編で、ハイドをグリゼルダ・ウェーブ2.0の注目アーティストとして位置づけている。ダリンジャー、シャ・マネーXL、ハリー・フラウド、そして故DJシェイ（アルバムの発売日が彼の命日に当たることから、彼の追悼となっている）といったアーティストをプロデュースに迎え、ベニー、ヒーム、スカイズー、ウェストサイド・ガンらをヴァースに迎え、ハイドは自身のコネクションを活かし、確固たる作品群を作り上げている。このプロジェクトの傑作には、すでにネットで話題となっているシングル曲も含まれている。 「Hustler's Prayer」では、HydeとHeemがストリート・プレイを競い合い、The SoulMonstersのザラザラとしたプロダクションがそれを引き立てている。もう一つ注目すべきは、DJ LプロデュースでBennyとG Herboをフィーチャーした「Alone」だ。DJ Shayプロデュースのアウトロ「Black Sinatra」を除けば、このプロジェクトで最もリピート再生されるトラックと言えるだろう。このトラックから明確に伝わってくるのは、Hydeのリリシズムだ。豪華なゲスト陣の中でも持ち前の存在感を放ち、その表現力は実に多彩だ。「Sarah Freestyle」は特に注目すべきだろう。DJ ChopzとSkrillaによる控えめなループが、2分間の容赦ない猛攻に独特の雰囲気を添えている。