ウェス・アンダーソン監督（『ファンタスティック・ミスター・フォックス』）の輝かしい2作目となる本作は、青春物語、フランス・ヌーヴェルヴァーグへのオマージュ、そしてスクリューボール・コメディが等しく織り交ぜられた作品です。10年生のマックス・フィッシャー（『ダージリン急行』ジェイソン・シュワルツマン）は、ラッシュモア・アカデミーで最も課外活動に熱心でありながら、最も学業不振の生徒です。退学の危機に瀕する彼は、愛らしい1年生の担任教師（『ゴースト・ライター』オリヴィア・ウィリアムズ）と、憂鬱な自力で成功した億万長者（『グラウンドホッグ・デイズ』ビル・マーレイ、受賞歴のある演技）という、思いがけない友情を育んでいきます。ブリティッシュ・インヴェイジョンの名曲をサウンドトラックに乗せた『ラッシュモア』は、ジャンル分けを拒む作品です。思春期の痛みと熱狂を、ウィット、感情の深み、そして映画的な演出で描き出します。