詳細： LPレコード。2018年発売。『Lucky Hand』は、スティーヴ・ドーソンにとって2014年の『Rattlesnake Cage』以来となるインストゥルメンタル・ミュージックのアルバムであり、20年以上にわたる音楽探求の集大成と言えるでしょう。ソロ、デュオ、そして重厚なストリングスワークによる10曲のインストゥルメンタル・トラックからなる本作は、ドーソンがこれまでにリリースした作品の中で、これほど壮大でダイナミック、そして視覚的に示唆に富んだ音楽を制作したことはありません。『Lucky Hand』の5曲では、ドーソンのギターからヒントを得たメロディーをベースに、古くからのパートナーであるジェシー・ズボットが革新的なストリングス・アレンジメントを手掛けています。ペギー・リー（チェロ）、ジェシーと弟のジョシュ・ズボット（ヴァイオリン）、そしてジョン・キャッスル（ヴィオラ）がセッションに参加し、ムード満点で強烈、そしてイメージと示唆に満ちた作品に仕上がっています。プロデューサー兼サイドマンとして、スティーヴはスタジオでルーツ・ミュージック界のトップ・アーティストたちのエッセンスを捉えることに多くの時間を費やしているが、彼が真価を発揮するのは、自ら作曲し、オリジナル曲を演奏する時だ。ギターとオーケストラを捉えるために複数のマイクを使い、フロアからライブ録音されたこの作品は、長年ドーソンを魅了してきたプリミティブとモダンの完璧な融合を体現している。