詳細：ベイエリアで育った私たちは、エレクトロやマイアミベースにたくさん触れていました。そういう音楽に自分たちのアレンジを加えたトラックを作るのは楽しいだろうと考えたんです。「もしMouse on Marsがブーティベースのトラックを作ったらどうなるだろう？」とも自問自答しました。その結果生まれたのが『Alura』で、おそらく私たちの作品の中で、特定のジャンルや方向性を意識的に選んだ唯一のアルバムです。レイブやダンスパーティーなどに夢中だったので、クラブのDJにプレイしてもらえるような曲を作りたかったんです。「we love you」のボーカルはVietのお父さんのアパート（「ピザ」の写真が撮られた場所）で録音しました。この曲は『Halica』にも収録されています（そう、私たちはサンプルを再利用するのが好きです）。『Alura』、『Palomar』、『Serniga』は、私たちが本格的なコンピューターとMIDIシーケンサーを使って初めて作った曲です。古いAtariコンピューターとフロッピーディスクに古いバージョンのCubaseを入れたものでしたけどね。最後のトラック「Kate」は、Tascamの4トラック・レコーダーで全曲録音した最後の曲で、「Halica」と同じ機材を使いました。当時はサンプラーやシンセサイザーなど、機材が増えたことに興奮し、子供心にそれらを写真に撮り、アートワークの一部として使ってしまったほど…まるでオタクのようでした。クラブでDJに「Alura」をプレイしてもらうという私たちの願いは叶いませんでしたが、ヴァレリーの妹でDyatron IndustriesのDJ Mecanicaが何度かプレイしてくれたことには驚き、感動しました。「Alura」は私たちにとって4トラック時代の終焉を象徴する作品でもあり、デジタルの世界へと私たちを導いてくれました。「Alura、愛してるよ」 - ロベルト・ブルゴス、2021年5月