詳細： LPレコード。ザ・フォールの偶像破壊的な傾向を考えると、北イングランドの荒涼としたホールでの一連のライブで70年代に別れを告げようと決めたのも当然と言えるでしょう。79年後半から80年初頭にかけて行われたこの公演では、バンドの圧倒的なライブショーは例年にも増して嘲笑と混乱に見舞われましたが、彼らはそうした感情を巧みに増幅させて観客に返しました。ザ・フォール初のライブアルバム『Totale's Turns』は、彼らの重要な3枚目のアルバムとなる1980年の『Grotesque』の直前にラフ・トレードからリリースされました。「君たちと僕たちの違いは、僕たちには脳があるということだ」とマーク・E・スミスは『Totale's Turns』の冒頭で叫び、バンドは当時の最新シングル「Fiery Jack」を演奏し始めます。各プレイヤーがそれぞれの持ち味を最大限に発揮している。マーク・ライリーとクレイグ・スキャンロンの鋭いギター、スティーヴ・ハンリーの轟くようなベース、そしてスミスの闘志あふれる冷笑が、「Rowche Rumble」、「Choc-Stock」、「Spectre Vs. Rector」で、どんなスタジオでも到底許容できないほど響き渡る。『Totale's Turns』は、ライブ録音の慣習に迎合することなく、The Fallの圧倒的な存在感を体現した、まさにこれまでのバンドの最も正確な記録と言えるだろう。スーペリア・ヴィアダクト盤は、『Totale's Turns』が国内でアナログレコードとして発売される初めての機会となる。ライナーノーツはブライアン・ターナーによる。