詳細：ドイツのバンドがアイルランド音楽を作り、そのレコードを「グリーン・ブラッド」と名付けると、思考プロセスに何か問題があるのではないかと考えてしまう。しかし、「ザ・オライリーズ・アンド・ザ・パディハッツ」は、決して自分がキツネだと思っているガチョウではない。彼らはキツネとガチョウを合わせたような存在だ。なぜなら「グリーン・ブラッド」とは、7人のアイルランド・フォークパンカーとその観客が長年感じてきたものを表す言葉だからだ。それはグリーン・アイランドの起源を表すのではなく、グリーン・アイランドへの愛を表す。だからこそ、人気のアイリッシュ・パブ・ソングで歌われている「世界中どこへ行っても、アイリッシュ・パブはある」という言葉は真実なのだ。移民によって発展したケルト音楽を愛するのに、アイルランド人である必要はない。ギネスを飲むのに、赤い陰毛と財布にシャムロックを入れる必要はない。ステレオタイプは古くからあるものの、そこには多くのものがあり、そしてグリーン・アイランドへの愛が再び芽生えている。ついに、香港出身であろうとカストロップ・ラウクセル出身であろうと、あなたにも緑の血が宿る可能性が開かれた。このニューアルバムはあなたを魅了するだろう。愛、セックス、喧嘩、古き良き夢と新しい夢、そして悩みを歌った13曲が収録された『グリーン・ブラッド』。このアルバムは、常に緑の血を宿してきた人々と、それを求める人々をつなぐ架け橋となる。なぜなら、「グリーン・ブラッド」への渇望は尽きることがないからだ。