詳細：カナダ、トロントを拠点に活動するミュージシャン、テイラー・カークのニューアルバム。前作（2017年）以来、プロデューサーとしても活躍しています。今作『Lovage』では、彼自身の新たな音楽が披露され、カークが制作手法を洗練させただけでなく、様々な影響を巧みに融合させていることが証明されています。カークはケベック州クィオンにあるプロデューサーのスタジオで、マイケル・デュビューと緊密に協力しながら『Lovage』を制作しました。この共同作業は非常に実りあるものとなり、デュビューはすぐにキーボード兼ボーカルとして参加しました。また、アダム・ブラッドリー・シュライバーがドラムとパーカッションを担当し、現在のラインナップを完成させました。ブライアン・ウィルソンの多彩なサウンドパレットとレナード・コーエンの独特のメランコリーを調和させています。さらに、サン・ラ、ドロシー・アシュビー、アリス・コルトレーン、そしてピノ・ダニエレやパオロ・コンテといったイタリアのシンガーたちも作品制作に大きな役割を果たしており、それがニューアルバムの映画のような軽快さにつながっているのかもしれません。 「ブライアン・ウィルソンやレナード・コーエンなど、数多くの影響を受けたアーティストが、私にとっての音楽の本質を体現してくれています」とカークは説明する。前作を特徴づけていたエレクトロニックな要素とビンテージ・シンセは、「Lovage」でも、より繊細なタッチで復活している。ティンバー・ティンバーらしい、皮肉めいた社会風刺と混ざり合ったユーモアは、バンドが既に公開しているアルバムのオープニング曲「Ask The Community」で特に顕著だ。「僕は昔から内向的な人間で、少し反社会的なところもあるんです」とカークは説明する。「最近、もし何らかの理由で死体を見たいと思ったら、コミュニティに尋ねればいいんじゃないかと気づいたんです」